学力

2007年度から文部科学省が行っている「全国学力テスト」で、沖縄県は小学校・中学校の国語・算数・数学の基礎・応用の8項目のすべてにおいて3年連続の最下位でした。

最初に行われた2007年度ではトップが秋田県で77.2ポイント。全国平均が71.9ポイント。沖縄県は62.9ポイントとかなりの差が開きました。 2010年度では、0.1ポイント差で小学生が46位となり、4年目にして僅差ながら最下位を脱出。

しかし、残念ですが中学生は4年連続の最下位となっています。

2007年、当時の教育長は「教育の機会均等を考えると、沖縄の社会状況は米軍基地の存在など本土と比べてハンディが多い」とし、結果を分析する専門官の派遣などを文部科学省に支援を求める方針を示したそうです。

2010年の結果を、また別の教育長は「(最下位脱出に向けた取り組みの)成果が表れると思ったのにまだだった。(原因は)本土と比べ経済的に余裕のない世帯が多い。教育にお金を使えないうえ、親が十分に勉強に気を配れない家庭環境があるのでは」と話しています。

2007年度よりは現実的な分析をしていると思います。確かに、東大に進学する生徒達の家庭環境はとても裕福で教育に対する金銭的な部分では恵まれている生徒が多いと聞きます。 ということは家庭教師や塾にお金をかけられないからなのでしょうか?

4年連続トップの秋田県はどうでしょう? 県民所得額の比較では沖縄県は47位で最下位。なるほどやはり、金銭的な問題が影響しているのかと思われます。しかし、トップの秋田県は県民所得額36位です。

また、秋田県内の小学生の80%、中学生の70%が塾には通っていないとのアンケート結果があります。 「金銭的に余裕がないから。塾に通うことが出来ないから」が原因ではないように思われます。

「学力テスト」の結果の分析を読むと、幼稚園出身者のほうが保育園出身者より学力が高い。家庭学習を行うと学力は向上し、宿題が多い学校ほど平均正答率が高いと言われています。

おそらく学力最下位と同時に失業率1位なのも、沖縄は島なので他府県との競争意識が低いことが原因ではないでしょうか?競争意識が高ければ切磋琢磨して学力も向上するでしょうし、仕事もすぐに諦めたりすることも無くなると思いますので。

沖縄県内で1位とか2位とかこだわるのではなく、視野を全国に向けてそれに対して競争するくらいじゃないとダメかと思います。特にビジネスの分野では沖縄の企業に数年いたことがあるので、その競争力の無さは痛いほど理解しているつもりです。

競合する企業が出てくるとそれを潰そうとばかり考えて、切磋琢磨して相乗効果を上げようと言う発想が無いことも大きな原因でしょう。

先ほどの「全国学力テスト」は参加していない学校もあり、私立の学校も含まれていないなど、賛否両論ありますので絶対的な指標ではないかもしれません。 私は、自分自身が沖縄県の学力の低さを体験しています。

東京で過ごしていた中学時代での成績は「中の中」くらいでした。それが、転校時には「学年トップクラス」にまで驚異的な“成績アップ”を果たすことが出来ましたから。 転勤族(移住組)の間では、子供の学力低下を心配する問題があるそうです。

本土企業の人たちが沖縄に転勤となることはそのような問題も出てくることでしょう。 もちろん、優秀な生徒も数多くいます。私の同級生にも有名国立大学に合格した生徒がいました。また、教育において学力だけが重要なのではないとも思います。

ただ、この最下位記録は「沖縄らしい」というイメージに感じられるのです。その悪いイメージは絶対に払拭するべきだと思うのです。 この「学力テスト」の結果には「無回答率」という項目があります。設問に回答をしない割合です。

その「無回答率」が小学生では全国平均の1.24倍、中学生では1.5倍もあるそうです。これも「沖縄らしい」というイメージを持つのは私だけではないと思います。

興南高校が甲子園で春夏連覇を達成するなど、野球では沖縄県は強豪との印象がありますが、「学力テスト」と同様に「体力テスト」となると、これも全国では下位の方に位置します。学力で優秀な県は体力でも優秀であるとの結果が出ています。

国からの助成金や補助金など、沖縄県に対して支払われる日本国民の税金を、無駄な橋や埋め立て、ハコモノの建築に使うのではなく、教育に使うことにすれば、先に書いたような教育長の意味不明な言い訳もしなくなることでしょう。


就職率の問題

特化した教育や他の県と差別化する教育。例えば、英語の他に中国語に力を入れる。地理的にも文化的にも沖縄は台湾・中国に近いわけで、交流などのチャンスは多い。日本全体から見ても中国語を話す人間の必要性は高い。

就職率、失業率ワースト1でもあるわけですから、中国語を身につけることはそれらのワースト記録脱出の突破口にもなり得る事だと思います。

沖縄ならではの学力向上プログラムや他県と差別化したカリキュラムを導入し、「学力テスト」は万年最下位でも他に秀でた部分で勝ち残ることが出来る。

教育熱心で甲子園ではいつも優勝候補。そんな沖縄県であればすすんで転勤に臨み、移住し、優秀な沖縄県民がたくさん生まれ、経済的自立を一日も早く達成し、日本の税金をもっと有意義に使う事が出来ます。

沖縄が良くなることは日本が良くなることなのですから。 子供達にはわかりません。親が教えないといけないことでしょう。